電気飛行機が世界最速の337.50km/hを達成、100人を1000km運ぶ旅客機に活用予定
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2017年04月17日
一般社団法人エネルギー情報センター

4月4日、シーメンスは電気飛行機「330LE」のプロトタイプにおいて、世界最高記録である340km/hを達成したと発表しました。重量わずか50kgのモーターで260キロワットの出力を実現し、グライダーを76秒で600メートルまで引き上げる牽引力もあります。
エアバス・グループとシーメンス、技術開発で提携
航空機の動力を電動化することが実現すると、燃料消費だけではなく、騒音までも大幅に低減することが可能となります。そうした観点からも、2016年4月7日、欧州航空・防衛大手エアバス・グループとドイツの総合電機大手シーメンスは7日、電気飛行機の技術開発で提携すると発表しました。この提携により、100席以下の航空機やヘリコプター、もしくは無人航空機において短距離~中距離の航行を実現する、様々な推進システムが共同開発されることとなりました。
その後の2016年7月、シーメンスは重量がわずか50キロで、従来の5倍となる約260キロワットの連続出力を可能とする新しいタイプの電動モータを開発したと発表しました。そして2016年11月25日、このモーターを搭載した「330LE」のプロトタイプは、わずか4分22秒で標高3000メートルに達し、毎秒11.5メートルの登り速度として世界記録を達成しました。

「330LE」のプロトタイプの飛行の様子 出典:Siemens
世界最速の約340km/h、これまでよりも13.48km/h速い
2017年3月23日、「330LE」のプロトタイプはドイツの「Dinslaken Schwarze Heide」飛行場で、時速約337.50km/hの最高速度に達しました。新たな世界記録となるこの速度は、2013年に樹立されたこれまでの世界記録よりも13.48km/h速い数値となります。
世界最高速を達成した翌日、2017年3月24日にはグライダーを空に牽引する世界初の電動飛行機となりました。「LS8-neo」というグライダーを、わずか76秒で600メートルの高さまで持ち上げるパフォーマンスを発揮しています。
シーメンスはこの技術を、前述のシーメンスとエアバスが合意した共同プロジェクトに寄与するものとしています。今後はエアバスと協力し、この世界最速記録を樹立した電気モーターを活用することで、ハイブリット推進システムの開発を推進する予定としています。2030年までに、100人の乗客を約1000キロメートル運ぶことを目指すとしており、省エネ化や騒音問題の解決に寄与することが期待されます。
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