再生可能エネルギーへの投資額が過去最高、前年比で5%の増加に
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2016年03月26日
一般社団法人エネルギー情報センター

3月24日に国際連合環境計画(UNEP)が発表した報告書によると、2015年の再生可能エネルギーへの投資額が過去最高になりました。発展途上国の投資額も先進国を初めて上回ります。
2015年は32兆円以上の再エネ投資、1年前から約5%増加
世界の再生可能エネルギーへの総投資額が、2015年度で2859億ドル(約32兆円)と過去最高に達しました。2014年度は2730億ドルだったので、前年度比で約5%の増加となります。
これまでの最高記録は、ドイツとイタリアで太陽光発電を屋根に設置することがブームになった2011年の2785億ドルでしたが、記録を約3%高く塗り替えた形となります(図1)。

図1 世界の再生可能エネルギー投資額推移 出典:United Nations Environment Programme
2004年から2015年の12年間で、再生可能エネルギーへの総投資額は約2兆3000億ドル(約260兆円)となりました。年度ごとに見ると、2004年の当時は466億ドル程度の投資規模であったのに対し、2015年では2859億ドルと6倍以上に成長していることが分かります。
発展途上国の投資が先進国を初めて上回る
2015年の成長をけん引したのは、発展途上国の投資増加です。これまでは先進国が投資額の過半数を占めていましたが、初めて逆転されました(図2)。

図2 途上国と先進国の再エネ投資額 出典:United Nations Environment Programme
発展途上国の中では、中国とインドの投資額の大きさが際立ちます。特に中国は1029億ドルであり、世界全体の3分の1以上です。1年前の2014年度と比較すると、中国は17%、インドは22%増加しています(図3)。

図3 上位10ヶ国の再生可能エネルギー投資額 出典:United Nations Environment Programme
太陽光発電の投資額が過半数、次点で風力発電
再生可能エネルギーの中で、太陽光発電の投資額が最も高く、1610億ドル(前年比12%増加)となります。次点で風力の1100億ドル(前年比4%増加)であり、太陽光と風力のみで全体の9割以上を占めます。バイオマスや地熱など、その他の再生可能エネルギーに関しては、まだまだ投資額が少なく、かつ前年と比較すると投資が落ち込んでいることが分かります(図4)。

図4 再生可能エネルギーの電源別投資額 出典:United Nations Environment Programme
再生可能エネルギーの新規発電量、火力・原子力・大規模水力などより12%以上上回る
2015年度の発電能力については、再生可能エネルギーによる発電量の増加分が、石炭・天然ガス・原子力・大型水力(50MW以上)など、その他の技術を合算した値を上回りました。再生可能エネルギーは134GWであり、その他の発電は119GWなので、12%以上大きい数値です(図5)。

図5 世界の電源別発電量 出典:United Nations Environment Programme
投資額に関しても火力・原子力・大規模水力などを上回る
2015年度の再生可能エネルギー(大規模水力や小規模バイオマスを除く)の投資額は、約2650億ドルです。再生可能エネルギー以外では、化石燃料で1300億ドル、原子力で200億ドル、大規模水力で430億ドルのため、合計値で1930億ドルです。再生可能エネルギーへの投資額がその他の合計値を37%ほど上回っていることが分かります(図6)。

図6 世界の電源別投資額 出典:United Nations Environment Programme
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